超未熟児!体重995g!28週で生まれた娘。生まれるまでの一週間の妻の日記。

体重995g、28週で生まれた娘。生まれるまでの一週間の妻の日記。

テレビドラマ「コウノドリ2」を観ました。

冒頭で、若い娘さんが27〜28週での出産にドクターヘリで搬送されるシーンがありました。

うちの娘も28週で生まれました。

我が家に生まれた小さな娘と一緒に頑張った妻の日記です。

娘は、1994年12月12日午後3時なんとか無事に生まれました。その前後で家内が書き留めた日記を掲載します。

同じ様な境遇の方へが、少しでも不安が拭える事を願って書きます。

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前置き

21週目で子宮口が開き、ベットの上で安静を余儀なくされました。

安静にしていたにも関わらず、25週(11/23)目で破水し、ついにはトイレもベットの上でという事になってしまいました。

羊水の漏れを防ぐためにはしかたがありません。

ただ、じっとしていることで済めばよかったのですが、破水したことにより雑菌が子宮内に入る感染症の疑いが出てきたのです。

さらに子宮収縮による胎児の心音の低下などが起こりました。

そのため子宮収縮抑制剤24時間持続点滴や、抗生剤の点滴甲状腺を刺激するホルモン剤(胎児の肺の成熟を促進する)などの投与を受けることになりました。

そして、28週目に入り以下の日記を綴ります。

12月5日(月)

12月5日の日記

12/5(月)

今日は27週と3日。文字を書くのは何日ぶりかな。

寝たままで書くのはけっこう辛い。

ただいま消灯になり(9:35)TVのあかりで書いてます。

今日先生からCRPが1.15まで下がってきているという、嬉しい知らせを聞いた。

このままどんどん下がればいいのにな。

今日も2時すぎ頃からお腹が張り始めた。

シャンプーをしてもらうはずだったけど、明日になってしまった。

4時頃座薬をいれてもらったのになかなか治まらなかった。

8時過ぎろもう1度いれてもらった。

今少し治まってきてると思う。

はるくん今日はこないと思っていたけど、9時前に来てくれた。

名前付けの本を約束通り持って。まだ男の子か女の子か分からないけど両方の名前を考えようね。

本日は教授回診がありました。

それと間食してもいいという事になりました。

でも残念ながら食欲があまりないのです。

それと尿の管も変えた。

赤ちゃんへ・・・元気でうれしいけど、お腹が張ってる時はけると痛いからおとなしくしてネ。

※ 今日、お母さんが売店でこのノートを買ってきてくれました。

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12月6日(火)

12月6日の日記

12/6(火)

今日も朝から食欲がない。

今3度の食事がゆううつ。

特別まずいわけじゃないけど、食べられない

朝のグレープフルーツは果肉をほぐしといて欲しかったのと、蜂蜜か砂糖をかけて欲しかった。

昼はムカついて全く食べなかった。

夕食は調子よくおかずを半分以上食べていたのに、突然全部、吐いてしまった

とりあえずカロリーとるためにチョコレートを食べている。

今日から医短大の学生さんが1人実習で私につくようになった。

初めてなので、どう接していいか分からないので、けっこう患者の私が疲れる。

彼女にシャンプーをしてもらった。

もっと痒い所があったけど遠慮してしまった。

先生から今週末か月曜日に羊水の検査をすると告げられた。

不安でいっぱいだけど、赤ちゃんのためだからがんばろう。

私が我慢すればするほど、この子は良い方向に向かうのだから、ママは頑張るからネ。

名前を今一生懸命考えている。

ただ今、女の子の場合はXXXXちゃん「XXXX」とよむ。(名前は消させてもらいました)

男の子は難しくっていまいち決まらない。

とにかくみなこママは頑張るゾ!

12月7日(水)

12月7日の日記

12/7(水)

ただ今、赤ちゃんの心音を聞きながら書いてる。

はねるように元気な心音を聞いているとホッとする

”生きてる”んだって。

お母さんのお腹が張って苦しい思いをさせてしまうけど、頑張ってネ。

お母さんもがんばるから。ー赤ちゃんへー

今日のお昼ごはんから少しベッドを上げて半座位で食べてみることになった。

食物の逆流を防ぐため、いつまでも吐いてばかりじゃちっとも栄養がつかないもんね。

ゆううつな食事から「楽しい食事」になって欲しい。

今日、CRPが1をきり0.8になっていたそうです。

どうか羊水検査が良い結果でありますように。

羊水が少しずつ増えていってくれてるのかなァ。

この子なんだか、よく動くから、羊水ないと動かないっていうから、もしかするとソウかもしれない。

今日も張り止めの座薬をつかった。

1日に1個は欠かせなくなっている。

そのうち使えなくなるのに。

※ 個室っていい。普通面会時間はPM 2:00 – PM 7:00までだけど、ここはいつでもいいから仕事の忙しいはるくんも9:00すぎてても平気だから。
泊まることも自由だし、個室の良い点だネ。

12月9日(金)

12月9日の日記

12/9(金)

28週目(8ヶ月)に入りました。

25週で破水したことを思うとよくここまでもったと思います。

でもマダマダ次の目標は30週だから、あと2週間と思うとすぐみたいだけど、毎日おそってくるお腹の張りを考えると、とてもつらい道のりだ。

1日1日がとても長く感じる。

でもその一日がお腹の子の為だもの、がんばろう。

先生から今日、27W4Dで破水して他の病院からおくられた人がいると聞いた。

私とほとんど同じ位の週数なので、まだ赤ちゃんも小さいから、その人にも頑張ってもらいたい。

大学病院は、このようにたいへんな患者さんがたくさんおられるんですね。

皆さん負けないで赤ちゃんを守りましょう。

羊水検査は月曜日にあるそうです。

不安だ。

先生に男の子か女の子か聞いたけど、超音波で見ると羊水が少ないせいで見えにくくて分からないそうだ。

どっちだろう。

無事であればどっちでもいいのだけど、知りたい気もする。

元気にけってるこの子が、女の子だったらおてんばだね。

※ この子のパパさんは明日仕事だそうで、泊まってくれると思ってたけど帰っちゃった。

でも明日は泊まってくれるって。(PM 9:20)

12月10日(土)

12月10日の日記

12/10(土) 28W1D

お腹が張るたびに赤ちゃんの心拍が下がっていくそうだ。

このような事がたびたび、長く続くようであればすぐに出してしまわないといけないと先生からいわれた。

本当はもっとお腹の中にいさせないといけないけど、お腹での生活が赤ちゃんにとって危険であれば、とてもむずかしい。

医者でも難しいことで・・・私にはどうすればいいかわからない

自分では早く楽になりたいなんて、とんでもない事をふと思ったり、長く赤ちゃんを成長するまでお腹で育てなきゃと思ったり、とにかく今は安静にすることが仕事なのだ。

良い方に考えたり、悪い方に考えたり、色々な事を考えてしまうけど、それで1日1日過ぎてゆくのなら。

そう、こんなに元気にお腹の中で動いているんだもんきっと大丈夫

今日再び鉄剤の薬をいれられた。

12月11日(月)

12月11日の日記

12/11(日)

今朝、早くからお腹が張り出して座薬を入れてもらった。

でも、もうそろそろ座薬も使えなくなってしまう

今日は泊まってくれた、はるくんパパが、私のわがままをきいてくれてちゃんとケーキを買ってきてくれました。

おいしかったです。

男の子の名前が決まらない。

お腹の子が女の子であることを祈ろう(男の子だったらゴメンネ)

明日の羊水検査が気になる。

まず赤ちゃんが無事であること羊水がきれいでありますように

肺もちゃんと成熟してること、あと自分のお腹に張りが刺さってしまうこと、

不安だ

でもみんなに大丈夫だよって言ってもらってるし、看護婦さんにも局部麻酔をするから大丈夫って教えてもらったし、えらい先生がして下さるそうだし・・・。

とにかく、赤ちゃんにとって、大事な検査だから私はがんばろう。

もし、羊水がにごっていたら、すぐ帝王切開だって。

明日は一体どんな日になるのか、何事もなくというか、無事に終わって欲しい。

とにかく、赤ちゃんが無事で元気ならそれでいいの。

12月13日(火)

12月12日の日記

94 12月12日 午後3時4分 女児誕生

その日、羊水検査が予定されていました。

AM 11:30 からということで超音波でみてもらったら、羊水が少なすぎて検査ができない中止になりました

このままだと、いつ赤ちゃんが圧迫され死んでしまうか分からないので、すぐ切ろうという事に決まりました。

帝切の手術、初めてではないけどとても恐ろしい気がした

28週と3日の赤ちゃん、生まれてもちゃんと生きてゆけるかとても不安でした。

PM 2:30 に部屋を出て 3:00 に開始ということでした。

全身麻酔だったので、産声を聞くことも顔を見ることもできなかった

目が覚め「赤ちゃんは?」恐る恐る聞いた。

「元気ですよ」の返事にホッとした。

1003gの女の子(後に995gに変更になりました)

小さいけれど、とても元気だという。

早く会いたい。

音ののこの名前はXXXちゃん(名前は消させていただきました)

明るくて優しくて人に好かれる子に育ってね。

その後

1月9日

体重984g 身長38.5cm 頭囲26.1cm 胸囲21.3cm

平成7年1月9日

最初に娘を見たときは、二人して泣きました

喜びと不安と、その小ささへの驚きとです。

長女が、ほぼ予定日に死産でしたので、生きているだけで本当に嬉しかったです。

保育器の中で手にのせてもらえました。

私の片手よりほんの少し大きいくらいでした

生まれて2ヶ月目 体重1800gの時の写真です。

1800g

無事に育っていることに安心もしましたが、まだまだ気を抜くことができなかったです。

身長と体重の推移です。

身長と体重の推移

4月には退院ができました。

でも、油断できない事態がおきました。

食事後に突然呼吸を止めてチアノーゼ状態になったのです。

ひっぱたいたり人工呼吸したり、元に戻ったのですが、もしこれが就寝中だったと思うと未だに震えます

原因はごく普通の風邪でした。

結局、保育器にはもう戻れなかったのでビニールでベットを区切っての隔離になりました。

決して油断しないことです

そして不安は2人で共有する。

娘を通じて、これで本当に血の繋がった家族になれたのですから。

もし、今、妻と同じ境遇の方、不安だと思います。

ただ、この時から20年。医術は進歩しています

実はこの内容を1999年にホームページで立ち上げていました。

今、コウノドリ2を観て、その残骸から整理しました。

今も、きっと不安で、悩んで、心配して、そんな人へ「大丈夫」と言葉を送りたいです。

そんな人達に読んでもらいたいです。

そして娘へ

あなたの母親はこれだけじゃなく、もっと多くの不安や自責の念を感じながらあなたを生みました。

生まれてからも、普通の子と同じように育っていくのか、ものすごく心配で、不安で、でもあなたの笑顔がどれほど私達を幸せにしてくれたか計り知れません。

本当に、私達の元に生まれてきてくれてありがとう。