2017年12月8日(金)、大阪のAppleストア心斎橋店へ行ってきました。
片道4時間。
2017年1月にバッテリー交換したMacBook Pro Retina 15インチ Early2013の挙動が不安定なので、ジーニアスバーでチェックしてもらおうと考えました。
希望としては、持って行って直して持って帰る、といった感じのつもりでした。
チェックしてもらった項目
- 外部モニターをサンダーボルトで接続時にケーブルの揺れでブラックアウト
- 同じく外部モニターの解像度が突然変わる
- クラムシェルモードでブラックアウト、または固まる。
- バッテリー交換以降、トラックパット左側のパームレストを押さえるとペコペコ音がする
- 底面のゴム足の交換
- 電源ケーブルの皮膜の破れ
たぶん、1.と2.はサンダーボルトの接続端子を交換すれば直りそうだし、3.は設定の問題?と思っており、4.と5.も簡単に直して貰えるのではないかと考え、持って行ったのです。6.は何かコーティングとか対応してもらえるかダメ元で持って行きました。
ただ、3.に関しては「MacBook Pro ビデオの問題に対するリペアエクステンションプログラム」の無償対象ではないかとの考えも頭によぎっていました。
ところが事態はかなり深刻で、思わぬ展開に・・・。
ジーニアスバーの予約
Macも毎日使っているので、できる限りその場の修理で終わらせたいために、一番近いアップルストアーのジーニアスバー(GeniusBar)で診てもらう事にしました。ホームページを見ていると、ジーニアスバーで簡単な修理や調整はしてくれるように思えたんです。
それに併せて、ジーニアスバーでは予約が必須というのも見かけました。
実際に確認すると、2日先までは埋まってしまっており、3日目で昼間から夕方ならOKといった感じでした。
さて、問題なのは一番近くのAppleストア(大阪心斎橋)まで、電車で片道4時間掛かるんです。まぁこの際、ブログのネタにもなるし行っちゃえって事で、Appleストアー&ジーニアスバー初デビューしてきました。
まずは、予約です。
スマホはAndroidなので、アプリを使った予約はできません。
iPhoneのアプリなら、簡単に予約ができるようです。iPhone6あるんですけど、私はあえてAndroidを使っています。
なのでホームページ上からの予約です。
Apple サポートへのお問い合わせ画面です。電話やチャットでも対応可能で、バッテリー交換の時は、電話での対応で配送準備と交換作業のお願いをしました。今回は自分の手を離れる事なく持ち帰りたいので、Genius Barを利用する事にしました。
なので、Macを選択しクリックします。
Thunderboltの接続端子の問題と、ゴム足の問題なのでハードウェアの問題を選択しクリックします。
Genius Barでのサポートを選択します。良い意味でも確かにフレンドリーな感じでサポート対応してもらえましたね。ただ、専門的なアドバイスといった事象ではなかったようで、その点は確認できませんでした。
Apple ID と パスワードの入力になります。
Windowsが出たばかりの頃は、ユーザー登録など行わなかったのですが、今はGoogleにしてもマイクロソフトにしても、クラウドを使う場面が多くどうしても登録は行いますよね。たぶん登録せずに使うことってできないですよね?
Apple ID でユーザーが確定したところで、次は現在地から近いGenius Barを検索します。検索と行っても、日本には7カ所しかないですからね。地方の片隅では、簡単に行ける場所にないのが残念です。
まぁ、その一番近いところで220kmも離れているんですよ。といっても、これは直線距離ですから、道のりだともっと離れる事になります。
後は、列車の到着時間や店舗までの時間を計算して、予約時間を選択しクリックします。それと修理や対応にどれくらいの時間が掛かるのかも考えて予約時間を入れました。
帰りの電車の件もありますからね。
Genius Bar での対応
予約時間の10分前にAppleストアー心斎橋店に到着。なぜか、長い行列が・・・しかも入店制限してました。?と思いましたが、整理している人にGenius Barに来た旨を伝えると、2階へあがって下さいとの事です。行列は「iPhone X」の販売で並んでいたようでした。
iPhoneユーザーだと、位置情報でチェックインが分かるそうですが、私の場合は2階に上がってすぐにタブレットを持ったスタッフに、予約時間と名前を言ってチェックインをしました。「対応可能になったら名前をお呼びしますので、ベンチも空いてますからそこにかけてお待ち下さい」といわれたので、中央のベンチに座って待つ事にしました。たまたまなのか、時間帯なのかは判りませんが、特に混んでいるという状態でもなく、ベンチも所々空いています。
ベンチの目の前では、年配者向け(数名のグループ)にiPhoneの講習が行われていました。
確かに日本の家電修理受付といった雰囲気じゃないですね。
5分ほど経った頃でしょうか、名前を呼ばれたので案内してもらってカウンターにある椅子に座り問題のMacBook Proを取り出しました。
問題点をメモに書いていたので(スマホがAndroidだったのであえて紙のメモを使用)それを一つずつ担当のスタッフに説明していきます。
私の場合、DELLのモニター同型機を2台接続して使用していますので、それを交互に入れ替えても同じ現象が現れる事を説明したのですが、他の機種ではテストされてないのでしょうか?と何度も聞かれ、ちょっと困ってしまいました。
一台のモニターでの現象であれば、そのモニターに問題があるのかもしれませんが、2台使っていて交互に入れ替えても同じ現象だと言っているのですが、別機種ではテストされていないのかと言われると、確かに別機種では確認を行っていないので・・・うーんとうなってしまいました。
実際に試してみましょうという事で、担当のスタッフがモニターを持ってきて接続しケーブルをいじっても、なかなか症状が現れなかったのですが、「問題ないようですねぇ」と言ったとたんに、モニターの信号が途絶えました。
現象が現れてホッとしたのですが、結局2つのThunderbolt端子の内の電源に近い方が接触が甘くなっている状況だと判りました。
続いて解像度の検証も行ってもらうと、表示可能な他の解像度に変更すると表示されないといった現象が現れました。これは私も初めてみる現象でしたのでちょっとびっくりでした。
その後、クラムシェルモードのテストのために、外付けのキーボードとマウスを接続させて、MacBook Proの液晶画面を閉じたのですが、こちらも外付けモニターはブラックアウトした状態になり、これもおかしいという事になりました。
そして、トラックパット左側のパームレストのペコペコ音をチェックしてもらうと、「確かに音がしますね。これだと気になりますね。」と確認してもらいました。
そして裏のゴム足ですが、一目見て裏全体の交換になると言われ「えっ?」って聞き返しました。ゴムだけ剥がして交換してくれれば良いんじゃないの?と思ったのですが、どうもそうではないようです。
電源ケーブルの皮膜の破れは、よくあるそうで修理もできますが、2千円程度の差で新品が購入できますよとの事でした。
そして衝撃のお言葉が「ロジックボードの交換になると思いますので、1週間程度預かる形になります。」でした。
あれ?
私の予定では、今日持ってきて修理して、今日持って帰るはずの予定だったのに・・・。
ん?
さらに追い打ちを掛けるよう、リペアセンターに送って修理だそうです。
ここで修理するんじゃないんだ!ちょっと待て、だったらここまでの交通費が・・・無駄?。
どうも、私は勘違いをしていたようで、Genius Barは修理を行ってくれるところではなく、受け付けてくれる所だったようです。
意気消沈しているところへ、さらなる追い打ちが待っていました。
そして昇天(決して笑点ではない)
そして、私の心を昇天させるお言葉を頂きました。
「修理見積ですが、税抜きで6万5千円になります」
「えっ?6万5千円?税込みだと7万円?」
しばし絶句してしまいました。
スタッフの方が、症状などをiPadに打ち込んでいる間、頭の中をいっぱい考えが駆け巡ってました。
- 支払いどうしよう?
- 取りあえず使ってて問題ないのだから、持って帰るか?
- クラムシェルモードは諦めようか?
- いや、でもここまで交通費掛けたのだから・・・
- でも、もっと壊れてからの修理でもよくないか?
- あっ!そういえば、2011年のMacBook Proはすでに修理不能じゃん
- 2013年のEarlyも、もとは2012年と同じはず、やばいんじゃない
- そういえば、GPUの無償は?
あっ、GPUのリペアエクステンションプログラムは?
スタッフに、これってビデオ問題の無償対象機種では?と尋ねてみました。
「症状が違うんですよ。無償対象は、該当機種の該当症状のみなんです。修理の時にチェックはされると思いますけど、症状が違うので・・・。」
あっさり、撃沈されてしまいました。もう少し食い下がってみます。
「今年の1月にバッテリーを交換したんですけど、その時にはチェックはしないのですか?」
と言ってみました。
「バッテリー交換は、本当に交換のみで、その他の事はしないんですよ。それに90日という期間も既に過ぎてますしね。修理の場合には徹底してチェックしますよ。」
う~ん、こうなったら背中を押してもらうしかないですね。
「今は使えてるから、もう少し壊れてからの方が良さそうですよね?」
それを察してか、スタッフの方からは、
「いえ、結構いろいろな所に症状が現れていると思いますよ。」
追い打ちを掛けるように、
「次に故障が発生したら、買い替えも視野に入れておかれた方が良いのかなと思います。」
観念しました。修理します。
ついでに支払いについて聞いてみました。
「クレジットカードで2回払いとか選択できませんか?」
「店頭引き取りの場合はそこでレジの処理をするので、クレジットカードによって1回、3回、5回と選ぶのがあるのですが、2回は選べないです。それと店頭で受け取る場合は、高額商品なので顔写真の付いた免許証などの身分証明書を提示してください。」
うっ!私の場合、自宅に送付してもらわないと交通費がまた掛かってしまいます。
「自宅まで送付してもらう事は可能ですか?」
「可能ですよ。事前にクレジットカードで与信を取らせて頂き、その場合1回払いになります。」
はーい。もうどうとでもしてください。
手続きは電話番号、メールアドレス、管理者パスワード、名前、名字、郵便番号ハイフン有りで、都道府県、続きの住所とiPadに入力していきます。そして最後にサインを平仮名でも漢字でも構わないので書きます。
修理明細
サービス記録の一部コピーです。
Genius Bar サービス見積書
修理番号: xxxxxxxxxx
お客様情報 XXX XXXX様 保証ステータス: 保証外 (OW)
製品情報 JPN モデル: MACBOOK PRO (RETINA, 15-INCH,EARLY 2013)
シリアル番号: XXXXXXXXXXXX
問題の詳細/診断
サービス見積書に関するメモ問題:
- Thunderboltポートに外部ディスプレイを繋いでいるが、接続が頻繁に途切れます。
- Thunderboltポートに繋いでいるディスプレイの解像度が変更できません。
- クラムシェルモードにすると操作ができなくなります。
- パームレスト左側に手を置いて離すとペコペコと音がします。
- ゴム足の不良修理
再現手順: 全ての症状を確認しました。
- は検証用ディスプレイでも症状が確認できました。Thunderboltポートに刺さったディスプレイケーブルを軽く動かすと再現します。
- は使用できるはずの解像度に変更するとブラックアウトしてしまいます。初期の解像度にすることで改善します。
- クラムシェルモードにするとブラックアウトまたは反応がなくなります。
- パームレスト左側を軽く力を込めて押すと、底面付近から音が聞こえます。
- 外装の状態: ゴム足の不良あり、修理ご希望です。
提案した解決策: お預かり修理をご提案。
予定所要時間: 3~5営業日以内に、担当者からお電話いたします
Mac OSバージョン: 10.13.x
ハードドライブのサイズ: 500
メモリのサイズ: 16384
iLifeのバージョン: Unknown
パーツおよびサービス
説明 Flat Rate 2 Repair Charge MBP15/MBP17
単価 ¥ 65,000
消費税 ¥ 5,200
合計 ¥ 70,200
まとめ
Appleストアーには、正味50分ほど居ました。帰りのバックが異様に軽かったです。最初の思惑と違って全くもって、あてが外れてしまいました。これなら無理にGenius Barに出向かなくても電話かチャットで修理依頼をすれば良かったように思います。
まぁ、実行に移してみないと判らないですから、あくまでも結果論ですけどね。
それにGenius Barが、思っていたのと違っていて、修理はその店舗内で行ってもらえるものだと思っていました。実際にはサポート&修理受付といった感じです。
スタッフの対応、お店の雰囲気はとても良かったです。
ステータスを見てみると、リペアセンターに発送とでています。実際にステータスがどう変わっていくのかも興味津々です。後ファンの音もうるさかったので、確認してもらえば良かったかなとも思っています。
ただ家に帰って落ち着いて考えてみると、今回はもっと症状が重くなってからでも良かったように思います。実際に使っていて、今の使用方法で別段困るという程でもなかったので、そのまま使用して差し支えが無いのがずっと引っ掛かっています。今すぐにではなくて、もう少し様子をみてから・・・ですね。
ただ実は今回一番問題にしていたのが、MacBook Proの裏にあるゴム足が経年変化で硬化していて取れたりして、無くしてしまう事でした。実際に2カ所取れて、2カ所とも接着剤で取り付けましたが、1カ所は2回取れてます。
そうなると外に持ち出して、落としてしまう恐れもあったので、それならば新品のゴム足に換えてもらえればと思い立ったのが、きっかけでした。実際にゴム足が欠けてると、机においてキーボードを打つとき、カタカタしちゃいますから。
それが、まさか裏全体の交換になると言われるとは思いませんでした。
でも裏蓋にはシリアルナンバーが刻印されていると思うのですが、本当に全体が交換になるのか、その点が疑問です。これは追って追記します。
購入してから4年間になりますが、ほぼ毎日使っていました。これほど一台のパソコンを長期間毎日使う事は過去にはありません。
Windowsの時には、2年も使えば買い換えてたか、買い増しをして古い方は予備機になってましたね。MacもAir(2010) -> Ritina 2012 -> Ritina Early 2013と購入しています。
MacBook Pro 2016以降は、USB-TypeCがネックで買い換える気が起きていません。値段も高いというのもありますので、そこまで魅力を感じてないんです。そういえば電源のMagSafe2も、実は足に引っかけて何度か助けられたというのもあります。それが廃止になってしまったのも魅力を感じない点になります。
7万円も支払うのですから、徹底的に調べて修理箇所は修理して頂きたいと思いました。
また、修理が終わって帰ってきたらこの記事に追加で報告をまとめます。
追記
12月8日にすぐ発送準備をしていただいたようです。
リペアセンターにもう到着したの?
これを確認したのは、12月9日です。
それとも、Genius Barで技術者が診てくれているのでしょうか?
12月9日を飛ばして、いきなり「修理状況を確認できません。」と表示されました。
かなり「ドキドキ」です。
詳しくはこちら>をクリックした結果、常に上記が表示されます。
修理に何か問題でもあったのか?疑問がかなり湧いてきます。
12月10日の夜には、「修理が完了しました。まもなく製品を発送します。」が表示されました。
システムの問題なのかな?
日付が変わる前に「修理が完了した製品を返送中です。」に変わりました。
ただ、ここで発送ではなく、「返送」になってます。えっ?って感じでした。
そして11日にヤマト運輸の厚木センターで受付になっています。
この流れをどう捉えれば良いのでしょうか?
8日に心斎橋のApple Storeで技術者がある程度チェックしてくれて、10日には神奈川に配送されて、そこで修理されたのかな?
そうなると、修理は1日で終わったということですね。
到着
11日に発送されたMacBook Proは、12日には手元に届きました。
キーボードには、クッション材が挟まっていました。
さて、交換を依頼した裏蓋のゴム足はというと・・・
傷防止のためのシールが全体に貼られています。ゴム足、新品です。
さて、ここで問題です。
以前のボトムケース(裏蓋)には、シリアルナンバーが刻印されていました。
結局交換のボトムケース(裏蓋)には刻印はありませんでした。
しかし、ゴム足の交換で裏蓋全体の交換とはちょっと驚きです。
刻印がなくなったのは少々複雑な心境です。
修理に関しては、ロジックボードの交換でした。
ロジックボードの交換で、問題となった外部ディプレ接続時の不良が解消しています。また、外部ディプレの解像度の変更も問題が解決し、さらにクラムシェルモードにする操作ができなくなる問題も解決したようです。
トップケースの上から押すと異常音が発生する症状は、ボトムケースのネジ締めの調整で直っています。
ゴム足の不良はボトムケースの交換でした。
綺麗に新品のような状態で戻してもらうのは気持ちが良いですね。
日数も、思ったより早く手元に戻って大変満足です。
現在はクラムシェルモードで作業できるようになりました。
問題は、修理費の7万円ですね。
店舗で修理を出し、本体は自宅に配送をお願いしたので、請求書は10営業日以内に手元に届くそうです。
来年以降は、Appleのサポートも切れる5年を経過します。
これ以上問題が起きないことを願うしかありません。
AppleのMacBook Proの修理の参考になればと思います。